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はしか(麻疹)・風疹

はしかは麻疹とも呼ばれますが、はしかと風疹の区別がつかない人もいるのではないでしょうか。どちらもウイルスが原因で起こる病気で、保育園や幼稚園、小学校などで流行します。麻疹は大学などでもはやり、大学が閉鎖になるなど一時期ニュースでも話題になりました。予防接種によって防げるものですので、はしか・風疹にかからないよう、ワクチンを接種しましょう。

どんな病気?

はしかと風疹、どんな病気なのか、それぞれ紹介します。

はしか(麻疹)

高い熱や咳、発疹が特徴の、小児期にみられる急性ウイルス性疾患になります。
感染力が強く、体の免疫も大きくダウンし、重い合併症も多い病気になります。
子供の急性疾患の中で、重症度が一番高い病気の一つです。
原因は麻疹ウイルスですが、空気感染しますので、はしかにかかっている子供から離れていてもうつってしまう可能性があります。

風疹

発疹とリンパ節の腫れ、発熱と言った3つの徴候のある急性ウイルス性疾患です。妊婦がかかると胎児にもうつり、奇形児が生まれる場合がありますので、妊娠すると風疹検査を必ず行います。

飛沫感染によって風疹ウイルスに感染し、よくみられる年齢は5~15歳になります。もちろん子供だけではなく、大人がかかることも珍しくありません。
春から夏にかけ、3~10年周期で流行するという特徴があります。感染しても発病しないことも多く1度かかると免疫が一生続きます。

主な症状

はしかと風疹ではどのような症状が出るのでしょうか。

はしか(麻疹)

10~12日の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水、涙などの症状が出ます。
病気の期間は3つに分けられます。はしかの合併症として、中耳炎や肺炎、咽頭炎が多くみられます。



カタル期
(前駆期)

カタル期は2~3日続き、麻疹ウイルスが血液の中に沢山きる時期で、全身に広がります。発熱、咳、くしゃみ、鼻水、涙目、目やに、光が眩しいなどの症状が出ます。
後半になると、頬粘膜に小さな白斑が出ますが、小児科医はこの白斑を見て、発疹がなくてもはしかと診断できます。

発疹期

発疹期は3~4日あり、ウイルスの影響で皮膚感染と炎症を起こす時期になります。熱はカタル期の終わりに一時的にさがりますが、再び発熱するときに発疹が現れます。耳の後ろから発疹が出始め、顔、胴、手足と広がっていきます。この発疹期には咳も強くなり、高熱が続きます。

回復期

1週間ほど発熱が続くと回復期に入ります。発疹が出た順番に退色していき、褐色の色素沈着を起こします。

風疹

14~21日の潜伏期間を経て発疹が出ます。最初は顔に発疹が現れ、全身に広がります。そのまま発疹は3~5日で消滅し、発熱も高熱になることはなく、発疹と同時に発熱し、2~3日で下がります。

風疹はリンパ節の腫れが特徴ですが、耳の後ろや頸部に発疹が出る前から現れ、発疹が消えてもリンパ節の腫れは数週間続くこともあります。

合併症として、関節炎になる場合があり、発疹が消えてから関節炎が現れます。この合併症は、成人の女性に多い傾向があります。稀に脳炎を起こすこともありますが、発生頻度はほとんどありません。

検査と診断

はしかと風疹の検査の方法です。

はしか(麻疹)

はしかの診断はこれと言って検査の必要はありません。
はしかにかかっている人との接触が潜伏期間である10~12日前にあり、咳が強く、涙目になっているのも参考になります。
採血して調べると、末梢血の白血球の数が少なくなっています。
区別しなければならない、似ている病気は、風疹、突発性発疹、薬疹など、いくつか挙げられます。

風疹

はしか同様、白血球が減る傾向にあります。診断は、抗体検査を行って確定します。見ただけで診断できるはしかと違い、症状などだけで診断するのは難しくなります。

治療法

はしかと風疹の治療法にはどんなものがあるのでしょうか。

はしか(麻疹)

麻疹ウイルスに効く薬はないため、発病したら水分と栄養補給に期をつけて、安静にしなければいけません。対症療法として、解熱剤と咳止めを使います。合併症として、細菌感染を起こしている場合は、抗生薬も使われます。もちろん早めに小児科を受診しましょう。

風疹

風疹ウイルスに効く薬はないため、対症療法になります。予防するためには、風疹の生ワクチンを接種します。


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